京田辺市・精華町から通える歯科・歯医者・歯科医院
〒610-0315 京都府京田辺市同志社山手1丁目1番地1 フォレストモール京田辺内
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フォレストモール京田辺内 駐車場約400台完備
診療時間 | 月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 | 日 |
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14:00~18:00 | ● | ● | ● | ─ | ● | ● | ─ |
休診日:木曜・日曜・祝日
※祝日がある週の木曜日は診療しております。
でも実は、これら“酸っぱい系”の飲み物や食品には、「酸蝕症(さんしょくしょう)」という歯のトラブルを引き起こすリスクがあることをご存じでしょうか?
見た目では分かりにくく、虫歯とも違うこの症状は、気づかないうちに歯を傷めているかもしれません。
この記事では、酸蝕症とは何か、どんな飲み物や食べ物に注意が必要か、そして歯を守るための対策について分かりやすくご紹介します。
酸蝕症とは、食べ物や飲み物に含まれる「酸」が原因で、歯の表面(エナメル質)が少しずつ溶かされる状態を指します。私たちの歯はとても硬い構造をしていますが、酸に対してはそれほど強くありません。
pH5.5以下の酸性環境に長時間さらされると、エナメル質が脱灰(だっかい)し、薄くなってしまいます。これを繰り返すことで、歯が弱くなったり、内部の象牙質が露出して知覚過敏などの症状を引き起こすのです。
「甘くないから安心」「無添加だから安全」と思われがちな健康飲料ですが、歯にとっては必ずしも優しいとは限りません。
以下のような食品・飲料には強い酸性が含まれており、酸蝕症の原因になることがあります。
炭酸水(甘くなくても酸性)
レモンやグレープフルーツなどの柑橘類ジュース
黒酢・リンゴ酢などの健康酢飲料
スポーツドリンク・エナジードリンク
フルーツスムージー(果糖+酸性の組み合わせ)
これらを毎日の習慣として摂っている方は、知らず知らずのうちに歯にダメージを蓄積している可能性があります。
虫歯と酸蝕症はどちらも「歯が溶ける」という点で似ていますが、原因が異なります。
虫歯は、口の中の細菌が糖を分解して出す酸によって歯が溶ける状態
酸蝕症は、食べ物や飲み物の酸が直接歯に作用して溶かす状態
つまり、虫歯菌がいなくても、酸性の飲食物を頻繁に口にしているだけで、歯がボロボロになることがあるのです。
酸蝕症は徐々に進行するため、初期には痛みや違和感を感じにくいのが特徴です。以下のような症状に心当たりはありませんか?
歯の表面がつや消しのようにマットになってきた
歯の先端が透明に透けて見えるようになった
冷たいものがしみる
歯の色が以前より黄ばんで見える
歯が削れて平らになってきた、または縁が欠けた
ひとつでも当てはまるなら、酸蝕症の可能性があります。
日々の飲食を完全に制限するのは難しいですが、少しの工夫で歯を守ることが可能です。
原液のままでは酸が強すぎるため、必ず水や炭酸水で割って飲むようにしましょう。5倍以上を目安に。
飲み物が歯の表面に直接触れないようにするため、ストローで奥の方へ流すように飲むと安心です。
フッ素は歯の再石灰化を助ける成分。エナメル質の補修を促し、酸への耐性を高めてくれます。
酸蝕症は早期発見が重要。数ヶ月ごとに歯科でチェックを受け、必要ならフッ素塗布や予防指導を受けましょう。
炭酸やお酢、フルーツ系飲料は、美容や健康の味方です。しかし、その「酸」が歯にダメージを与える可能性があることを知っておくことも大切です。
大切なのは「避ける」のではなく、「正しい知識で上手に付き合うこと」。
毎日の習慣をほんの少し見直すだけで、歯の健康はぐっと守られます。
気になる症状がある方は、ぜひ早めに歯科医院でご相談ください。
ご希望があれば、こちらのテキストを元にHTML化や、別構成・シリーズ化も可能です。お気軽にお申し付けください!
医療法人隆歩会 あゆみ歯科クリニック京田辺同志社山手 院長 小木曽 新