80歳で20本以上の自分の歯を残すことを目指す「8020運動」。この目標は、年を取ってから始めればいいというものではありません。実は、歯を長持ちさせるためのカギは、“若いうちからの予防習慣”にあります。
歯のトラブルは、知らない間に少しずつ進行するもの。だからこそ、早い段階で正しい知識を身につけ、日々の生活で無理なく取り入れられるケアを続けることが大切です。
将来の自分の歯を守るために、今すぐ始められる習慣をご紹介します。
歯磨きは、やり方ひとつで効果が大きく変わります。間違った磨き方では、磨いたつもりでも汚れが残り、むし歯や歯周病を引き起こす原因に。
・歯ブラシは1か月に1回を目安に交換する
・力を入れすぎず、軽く小刻みに動かす
・歯と歯ぐきの境目を丁寧に磨くことを意識する
・歯ブラシだけでなく、フロスや歯間ブラシも活用する
丁寧なブラッシングの積み重ねが、歯の健康を守る第一歩になります。
歯医者は「痛くなったときに行くところ」というイメージを持っている方も少なくありませんが、本来は“悪くなる前に通う”場所です。
・むし歯や歯周病を早期に発見・対処できる
・歯石やプラークをプロの技術で除去してもらえる
・普段の磨き方や生活習慣についてアドバイスがもらえる
3〜4か月に1回の検診を習慣にすることで、トラブルのリスクを大幅に下げることができます。
忙しい毎日の中で、食事を急いで済ませていませんか?実は、しっかり噛むことには歯の健康を守る多くの効果があります。
・唾液が多く分泌され、むし歯・歯周病の予防につながる
・歯やあごの筋肉がしっかり使われ、機能の衰えを防げる
・食べ物がよく砕かれることで、胃腸への負担も減らせる
「一口30回」を目安に、よく噛むことを意識するだけでも変化が感じられます。
甘いお菓子やジュースなど、虫歯になりやすい食品を多くとっていると、どれだけ磨いてもトラブルのリスクは高まります。
・間食の回数を減らし、ダラダラ食べを控える
・キシリトール入りガムや乳製品を上手に取り入れる
・野菜や果物など、ビタミン・ミネラルを含む食品で歯ぐきも健康に
「何を食べるか」「どう食べるか」も、将来の歯の状態に大きく影響します。
日常生活の中には、気づかぬうちに歯へダメージを与えている習慣が潜んでいます。
・喫煙は歯ぐきの血流を悪くし、歯周病の進行を早める
・歯ぎしり・食いしばりは、歯をすり減らしたり、割ったりするリスクがある
・口呼吸は口腔内を乾燥させ、細菌の繁殖を促す
こうした習慣は、早いうちに対策をとれば改善できることが多いため、意識して見直してみましょう。
歯の寿命は、加齢よりも日々のケアや生活習慣によって決まると言っても過言ではありません。
・毎日の正しい歯磨きと清掃補助具の活用
・定期的な歯科検診による早期対応
・よく噛む食習慣とバランスの良い食生活
・歯に負担をかける癖の改善
これらを意識して積み重ねることで、「8020」を現実のものにすることは十分可能です。将来の自分の歯のために、今できることから始めていきましょう。
医療法人隆歩会 あゆみ歯科クリニック京田辺同志社山手 院長 小木曽 新
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