歯科豆知識

 

こんにちは。京田辺市・精華町のあゆみ歯科クリニック京田辺同志社山手の院長、小木曽です。

今回は、近年多くの患者様に見られる「酸蝕歯（さんしょくし）」についてお話ししたいと思います。酸蝕歯は、歯のエナメル質が酸により溶ける病気で、早期に気づかないと進行してしまうことがあります。実は、私たちの身の回りには酸蝕歯を引き起こす原因がたくさん潜んでいます。ですので、日常的に予防することが非常に大切です。この記事では、酸蝕歯の原因、症状、予防方法について詳しく説明します。

 

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酸蝕歯とは？どんな病気なのか

 

酸蝕歯は、歯の表面にあるエナメル質が酸によって溶けてしまう状態を指します。エナメル質は、歯の最も硬い部分であり、歯を保護する役割を担っていますが、酸によってそれが侵されると、歯が弱くなり、最終的には歯の形や強度にも影響を及ぼすことがあります。

通常、酸は唾液によって中和されますが、食べ物や飲み物に含まれる酸が強すぎる、または頻繁に摂取することによって、その中和能力が追いつかなくなり、エナメル質が溶けていきます。酸蝕歯は、見た目の変化として現れることもありますが、初期の段階では自覚症状が少なく、気づかないうちに進行していることもあるため注意が必要です。

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酸蝕歯の原因とは？

 

酸蝕歯が発生する原因には、いくつかの要因が関与しています。日常生活の中で私たちが行っている習慣が、思わぬ形で歯にダメージを与えることがあるのです。ここでは、主な酸蝕歯の原因について詳しく説明します。

 

1. 酸性の飲み物や食品

炭酸飲料やスポーツドリンク、果物ジュース、特にレモンやオレンジなどの柑橘類は、非常に酸性が強い食品です。これらを頻繁に摂取すると、口腔内のpHが低下し、エナメル質が溶けやすくなります。また、これらの飲み物や食品を口の中で長時間保持することも酸蝕歯の原因となります。

さらに、食後にすぐに歯磨きを行うことも注意が必要です。酸性のものを摂取した後、すぐに歯を磨くことで、柔らかくなったエナメル質を傷つけることがあります。酸性の食品や飲み物を摂取した場合、少し時間をおいてから歯磨きをする方が良いでしょう。

 

2. 胃酸の逆流

胃酸が逆流して口腔内に達することがある場合、酸蝕歯を引き起こす原因になります。これは、胃食道逆流症（GERD）などの症状がある人に特に見られます。胃酸は非常に強い酸性を持っており、口腔内に頻繁に逆流すると、歯のエナメル質が溶けてしまうことがあります。

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3. 口腔内の乾燥

唾液は、口腔内の酸を中和する重要な役割を果たしていますが、口腔内が乾燥していると唾液の分泌量が減少し、その結果として酸蝕歯が進行しやすくなります。ドライマウス（口腔内乾燥症）の原因としては、薬の副作用やストレス、加齢などがあります。口腔内の乾燥が気になる場合は、口腔ケアを工夫することが大切です。

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酸蝕歯の症状とは？

 

酸蝕歯は初期段階では痛みを感じることは少ないですが、進行するといくつかの症状が現れます。以下のような症状に気づいた場合、酸蝕歯が進行している可能性があります。

 

1. 歯がしみる

酸蝕歯が進行すると、冷たいものや熱いものを食べたり飲んだりした際に歯がしみることがあります。エナメル質が薄くなり、歯の内部にある神経が敏感になるためです。このような症状が現れた場合、早期に治療を受けることが重要です。

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2. 歯の色や形の変化

酸蝕歯が進行すると、歯の表面が削れ、透明感が増してきます。特に前歯では、歯の先端が丸くなったり、欠けたりすることがよくあります。見た目に大きな影響を与えるため、審美的な観点でも注意が必要です。

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3. 歯の摩耗

長期間にわたって酸蝕歯が進行すると、歯の表面が摩耗し、歯が小さく見えることがあります。これにより、噛み合わせにも影響を与える可能性があります。

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酸蝕歯の予防方法

 

酸蝕歯を予防するためには、生活習慣を見直し、いくつかの対策を実践することが重要です。以下に、酸蝕歯を防ぐための具体的な予防方法を紹介します。

 

1. 酸性飲料の摂取を控える

炭酸飲料やスポーツドリンク、果物ジュースなど酸性の強い飲み物を頻繁に飲むことは、酸蝕歯のリスクを高めます。できるだけ水やお茶を飲むように心がけ、酸性飲料は食事と一緒に摂取するようにしましょう。

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2. 食後にすぐ歯磨きをしない

酸性の食品や飲み物を摂取した直後に歯磨きをすることは、エナメル質を傷つける原因になります。酸性のものを摂取した後は、30分程度待ってから歯を磨くようにしましょう。これにより、エナメル質が修復され、歯磨きの際のダメージを最小限に抑えることができます。

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3. 唾液の分泌を促進する

唾液は酸を中和する役割を持っていますので、唾液の分泌を促進することが酸蝕歯予防には有効です。水分をこまめに摂取することや、ガムを噛むことで唾液の分泌を助けることができます。

 

4. 定期的な歯科検診を受ける

酸蝕歯は初期段階では自覚症状が少ないため、定期的に歯科検診を受けることが大切です。早期に発見し、適切な治療を行うことで、酸蝕歯が進行する前に対処することができます。

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まとめ

 

酸蝕歯は、食生活や生活習慣によって引き起こされる病気であり、早期に気づかないと進行してしまいます。しかし、酸性飲料や食品を控え、適切な歯磨きや定期的な歯科検診を受けることで、予防することができます。日常的に意識を持って予防に取り組むことが大切です。

京田辺市・精華町のあゆみ歯科クリニック京田辺同志社山手の院長、小木曽でした。